Web制作会社の「作って終わり」トラブルに泣き寝入りしない!失敗したサイトを蘇らせよう!

作って終わりのWeb制作会社 Re:Think(再定義)
この記事の監修者・著者

私たちは、“リニューアル後のWeb再生”を専門に行っています。

4つの再生プロセス:Re:Think → Re:Design → Re:Build → Re:Valueで、リニューアルに失敗した「もったいないサイト」を「働くサイト」に刷新します。

Webサイトのリニューアルに失敗した…と感じたら、ご相談ください。

サイトの課題やリニューアル失敗の原因を特定する「サイト診断セッション」も実施しています。ぜひご活用ください。

リヌーボデザイン代表 小南邦雄をフォローする

はじめに:Web担当者の皆様、こんな「理不尽」に悩んでいませんか?

Webサイトは企業の「顔」であるだけでなく、売上を支える重要な「心臓部」でもあります。しかし、その制作や運用の現場では、多くのWeb担当者様が、誰にも言えない悩みを抱えていらっしゃいます。

それは、Web制作業界の暗部とも言える「作って終わり」トラブルです。

「納品された翌日から連絡がつかなくなった」

「不具合を直してほしいと頼んだら、高額な追加費用を請求された」

「リニューアルしたのに、問い合わせが減ってしまった」

「成果が出ます!任せてください!と言う言葉を信じて契約したのに、納品した途端に知らんぷりを決め込む」

これらは決して、あなたの運が悪かったから起きたことではありません。業界特有の構造的な問題が生み出した、ある種の「必然」であることが多いのです。

せっかく数百万円、時には一千万円以上という予算をかけて作ったWebサイトが、企業の足を引っ張る「負債」になってしまう。そんな「もったいない」状況を放置してはいけません。

この記事では、Web担当者様が直面するトラブルの実態を解剖し、法的な対抗策や技術的な解決策、そして私たちリヌーボデザインが提唱する「4つの再生プロセス(Re:Think, Re:Design, Re:Build, Re:Value)」を使って、失敗したサイトを「働くサイト」へと蘇らせる方法をお伝えします。

第1章:「作って終わり」トラブルの4大パターン ― 担当者を追い詰める悪夢の実態

一言で「制作会社とのトラブル」と言っても、その症状はさまざまです。

ここでは、特によくある4つの「作って終わり」パターンについて、その実態を見ていきましょう。

1.運用のサポートがない ― 「納品したらサヨウナラ」の冷酷さ

Webサイトは「作って終わり」ではありません。公開してからがスタートです。しかし、多くの制作会社は「納品」をゴールと捉え、その後の面倒を見てくれないことがあります。

なぜそんなことになるの?

多くの制作会社は「新規制作」で大きな売上を上げるビジネスモデル(フロー型)で動いています。

そのため、納品後の細かい修正や保守といった地味な作業は「儲からない仕事」として後回しにされがちです。

優秀なスタッフは次の新規案件に行ってしまい、運用サポートは新人任せ…なんてことも珍しくありません。

具体的にはこんなトラブルが…

  • 「それは契約外です」の壁
    ちょっとしたテキスト修正や画像の差し替えをお願いしただけで、「それは保守契約に含まれていません」と断られたり、高額なスポット対応費を請求されたりします。
  • 更新できないブラックボックス
    「社内で更新できるようにします」と言っていたのに、いざ蓋を開けてみればマニュアルもなく、操作方法が複雑すぎて手が出せない。「更新したければ制作会社に依頼するしかない」という状態に縛り付けられてしまいます。

2.成果が出ない ― 「成果を出す」と約束したのに…

「リニューアルすれば絶対に問い合わせが増えます!」「当社はSEOに強いので任せてください!」 営業段階ではそう力強く約束してくれたのに、いざ蓋を開けてみれば閑古鳥が鳴いている。

「釣った魚に餌はやらない」無責任な姿勢

契約を取るために「成果」を約束しておきながら、実際に納品されたのは、見た目が綺麗なだけで中身のないサイト。「話が違うじゃないか」と詰め寄っても、制作会社の態度は一変します。

責任逃れの決まり文句

「私たちは仕様通りのデザインを作りましたよね?」「アクセスが増えないのは、御社の商品力の問題では?」「これ以上のマーケティング支援は別料金(コンサル契約)になります」

このように、成果が出ない責任をクライアントに転嫁し、約束を反故にする姿勢は悪質です。

また、見た目の派手さを優先して過剰なアニメーションを入れた結果、スマホでの表示が遅くなり、ユーザーがイライラして離脱してしまう…といった本末転倒なケースも後を絶ちません。

3.不具合対応拒否 ― 「仕様です」で片付けられるバグ

納品直後や運用開始後に、お問い合わせフォームが動かない、特定のスマホで見ると画面が崩れるといった不具合(バグ)が見つかることがあります。

これに対する制作会社の対応が、トラブルの火種になります。

「バグ」か「仕様」かの押し問答

明らかに動きがおかしいのに、制作会社が「それはバグではありません。当初の仕様書にない動作なので、修正するなら追加費用がかかります」と主張してくるケースです。

これを業界用語で「仕様バグ」などと皮肉ることもありますが、発注側からすればたまったものではありません。

法律的にはどうなの?

民法が改正され、納品物に対する責任は「瑕疵(かし)担保責任」から「契約不適合責任」へと変わりました。

これは、「契約の内容と合っていないもの(不具合品)」を納品された場合、発注者は修正や代金の減額を堂々と請求できる権利です。

しかし、悪質な業者はこの義務を無視し、「検収(納品確認)のハンコを押したんだから、その後の修正は有料です」と強気に出てくることがあります。

4. 連絡不通 ― ある日突然、制作会社が消えた

最も恐ろしいのが、制作会社と連絡が取れなくなる「音信不通」です。

メールはエラーで返ってくる、電話はつながらない、オフィスに行ってみたらもぬけの殻だった…という、まるでドラマのようなことが現実に起きています。

ドメインとサーバーが人質に

特に危険なのは、Webサイトの住所である「ドメイン」や、データを置いている「サーバー」の契約を、制作会社の名義で代理契約している場合です。

制作会社が蒸発してしまうと、自社のサイトなのにログインできず、更新もできません。

さらに最悪なのは、ドメインの更新費用が払われずに契約が切れ、長年使ってきたURLが消滅してしまうことです。こうなると、検索順位もブランドも一瞬で失われてしまいます。

第2章:なぜWebリニューアルは失敗するのか? ― 構造的な原因を知ろう

「作って終わり」トラブルが起きる背景には、悪徳業者の存在だけでなく、Webプロジェクト特有の「難しさ」や「コミュニケーションのズレ」があります。

1.「プロに丸投げ」のリスク

Web制作には専門知識が必要なので、つい「プロに任せれば良いものを作ってくれるはず」と期待してしまいますよね。でも、この「丸投げ」の姿勢がトラブルの温床になります。

  • 皆様の期待
    「当社のビジネスを理解して、売れるサイトを作ってほしい」
  • 制作会社の認識
    「指示された通りの機能とページを作る(言われていないことはやらない)」

このギャップが、「こんなはずじゃなかった」を生み出します。

制作会社は「作る技術」のプロですが、「皆様の業界」や「マーケティング」のプロではないのです。

2.「多重下請け構造」の闇

建設業界と同じように、Web業界も「下請け・孫請け」が当たり前の世界です。

皆様が発注したA社(元請け)が、デザインをB社に、システム開発をフリーランスのCさんに外注する…ということがよくあります。

こうなると、皆様の熱い想いや細かいニュアンスが、実際に手を動かすCさんに届くまでに伝言ゲームで歪んでしまいます(伝言されないこともあります)。

また、トラブルが起きた時も「それは下請けのミスで…」「元請けの指示通りやっただけです」と責任のたらい回しが起き、修正対応が遅れたり拒否されたりする原因になります。

3.契約書のチェック不足

トラブルの多くは、実は契約の段階で防げるものです。

しかし、見積もりの金額だけを見て、「Webサイト制作業務委託契約書」の細かい条文を読まずにハンコを押してしまっていませんか?

  • 「検収」の条件は?(何をもって完成とするか)
  • 「保証期間」はいつまで?(無償で直してくれる期間)
  • 「著作権」は誰のもの?(データをもらえるか)

これらが曖昧なままだと、いざという時に「契約書に書いてありません」と言われて泣き寝入りすることになってしまいます。

第3章:トラブル発生時の緊急対応マニュアル ― 被害を最小限に抑えるために

もし今、「連絡が取れない」「不具合を直してくれない」「成果が出ない」という状況にあるなら、焦らず冷静に対応しましょう。状況別の具体的なアクションプランをご紹介します。

1. 連絡不通・倒産時の「サイト救出作戦」

制作会社と連絡がつかない時、最優先すべきは「Webサイトを消さないこと」です。

Step 1: 情報の確保

サイトが表示されているうちに、以下の情報を確認してください。

  • Whois情報
    「Tech-Unlimited」や「JPRS」などの検索サービスで、ドメインの登録者が誰になっているか調べます。
  • サーバー会社
    請求書や過去のメールから、どこのサーバーを使っているか特定します。
  • データのバックアップ
    もしFTP情報や管理画面のIDがわかるなら、急いで全データを手元のパソコンにダウンロードしてください。これが命綱になります。

Step 2: 管理会社への直接交渉

制作会社が倒産・夜逃げした場合、ドメインやサーバーの管理会社(お名前.comやXserverなど)に直接事情を説明します。

通常は契約者本人(制作会社)以外からの連絡は受け付けてくれませんが、倒産した事実や、自社が実質的な所有者であることを証明する書類(登記簿など)を提出することで、IDやパスワードを再発行してくれる救済措置がとられる場合があります。

2.不具合・契約違反への「法的対抗策」

バグを直してくれない場合は、「契約不適合責任」という権利を主張しましょう。

あなたが持っている4つの権利

成果物が契約内容と違う(不具合がある)場合、民法では以下の権利が認められています。

  • 追完(ついかん)請求権
    「ちゃんと直してください」と言う権利。
  • 代金減額請求権
    「直さないなら、その分代金を安くしてください」と言う権利。
  • 解除権
    「もう目的が達成できないから、契約を白紙に戻してお金を返して」と言う権利。
  • 損害賠償請求権
    「不具合のせいで損をした分を払って」と言う権利。

具体的なアクション

まずは証拠を残すことが大切です。エラー画面のスクリーンショットや、発生日時を記録しましょう。

「言った言わない」にならないよう、電話ではなくメールや文書でやり取りを残します。

それでも動かない場合は、弁護士名義や自社名義で「内容証明郵便」を送り、期限を切って修正を求めるのが有効です。これは相手に強いプレッシャーを与えます。

3.成果が出ないサイトをどう「再生」させるかの判断

トラブルが法的なものではなく、「約束通りの成果が出なかった」というマーケティング的な失敗の場合、ズルズルと今の制作会社と付き合い続けるのは危険です。 

「制作会社を変えること」や「今のサイトをどう再生させるか」を冷静に判断する必要があります。

第三者の専門家に診断(セカンドオピニオン)を依頼するのも一つの手です。

第4章:リヌーボデザインの「Webサイト再生」 ― 4つのRe:プロセス

私たちリヌーボデザインは、他社で作って失敗してしまった「もったいないサイト」を「働くサイト」へと再生・刷新する、Web再生のプロフェッショナルです。

多くの制作会社が嫌がる「他社が制作したサイトの引き継ぎ・改修」をあえて引き受け、独自に開発した「4つの再生プロセス」で働くサイト(成果が出るサイト)に蘇らせます。

1.Re:Think(再考) ― あなたの「本当の想い」を聞かせてください

多くの失敗プロジェクトでは、担当者様の熱い想いやビジネスの真の目的が、制作会社に正しく伝わっていません。

「言われた通り作りました」と突き放されたそのサイトには、本来込められるべき魂が欠けています。

私たちは、まず徹底的にお話を聞きます。

  • 「本当は誰に何を伝えたかったのか?」
  • 「制作過程で違和感を感じたことはなかったか?」

そして、専門的な「現状診断」を行い、なぜ成果が出なかったのかを客観的なデータで解明します。

「デザインが悪かったのではなく、ターゲット設定がズレていた」「SEOの設定が空っぽだった」など、絡まった糸を一つひとつ解きほぐし、再出発のための地図を描き直します。

2.Re:Design(再設計) ― 「使いにくさ」というストレスを取り除く

デザインとは、ただ綺麗にすることではありません。ユーザーに対する「おもてなし」です。

「作って終わり」案件の多くは、見た目は派手でも、「申し込みボタンがどこにあるか分からない」「スマホだと文字が小さすぎて読めない」といった、ユーザーへの配慮が欠けています。

Re:Designでは、ゼロから作り直すのではなく、ユーザーが躓いているポイントを外科手術のように修正します。

  • 迷わせない導線
    複雑になったメニューや構造を整理し、ユーザーが迷わずに欲しい情報にたどり着けるようにします。
  • 伝わる言葉
    企業目線の難しい言葉を、ユーザーにメリットが伝わる言葉に書き換えます。
  • 信頼感の醸成
    「成果が出ない」原因の一つは、信頼されていないことです。信頼感を与えるコンテンツを追加し、企業のブランドにふさわしい「信頼できる顔」に整えます。

3.Re:Build(再構築) ― 裏側をスッキリ綺麗にする

表面上の見た目は良くても、裏側がぐちゃぐちゃになっていたり、潜在的なバグやエラーを含んでいるリスクもあります。多くの制作会社が他社(他人)が作ったサイトの引き継ぎを嫌がる理由はここにあります。

  • コードのお掃除
    SEOに悪影響を与える汚いソースコードを綺麗に書き直し、Googleに好かれる構造にします。表示速度が遅いなどの問題も解決します。
  • 使いやすい管理画面に
    担当者様が簡単に更新作業をできるようにカスタマイズします。もちろん、更新方法のレクチャーも行います。
  • セキュリティ強化
    放置されていたシステムのバージョンアップを行ったり、セキュリティプラグインを導入して安全性を確保します。

4.Re:Value(再価値化) ― 育てて、価値を最大化する

Webサイトは、公開した瞬間が「誕生」です。そこからしっかり育てていく必要があります。

  • データに基づく改善
    「なんとなく」ではなく、実際のアクセスデータを見て、改善を繰り返します。
  • 伴走型パートナー
    「作って終わり」とは真逆のスタンスで、皆様のビジネスに伴走します。定期的に打ち合わせを行い、新しい課題に対する解決策を提案し続けます。

結論:そのサイトはまだ死んでいません。再生できます。

Web制作会社の「作って終わり」トラブルは、企業の資産を傷つけ、担当者様の心を折る許しがたい行為です。

連絡が取れない不安、上司からのプレッシャー、「成果が出ると言ったのに…」という裏切られた怒り。本当にお辛い状況だと思います。

でも、どうか諦めないでください。

たとえ今、トラブルの渦中にあったとしても、サイトを再生することは可能です。成果が出るサイトに刷新することが可能です。

私たちにお手伝いできることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

私たちは“リニューアル後”のWeb再生の専門家です

私たちリヌーボデザインは、リニューアルに失敗したWebサイトを「再生」させることに特化しています。

Re:Think → Re:Design → Re:Build → Re:Valueの4つの再生プロセスで、あなたの「もったいないサイト」を「働くサイト」へ生まれ変わらせます。

ここまで築き上げてきた価値を最大限に活かし、問題点だけを的確に修正して蘇らせる「リノベーション型Web制作」を行っています。

失敗した…と諦める前に、ぜひご相談ください。

Re:Think(再定義)Re:ブログ
シェアする
タイトルとURLをコピーしました